証券マンで、お客様の資産が増えることを喜ばない人はいません。一生懸命お客様のためにいろんな会社を調べて提案し、その結果お客様の資産が増えることは大きな喜びです。しかし、それが成績や会社の業績につながらなければ素直に喜べません。「会社の利益を出すためには手数料収入を考えなくちゃ……」と思わなければならないような状況は健全ではない。そう思ったのでこの制度を取り入れました。

お預かり資産に対して、一定のパーセンテージで収益をいただくこの方法は、投資大国・アメリカでは一般的です。パーセンテージはもう少し高くなりますが、ファイナンシャルアドバイザーをパートナーとしてそばに置くことがアメリカでは当たり前になっています。

日本ではまだまだ浸透しておらず、私たちのようにこの制度に振り切っている会社は、まだほとんどありません。証券会社としても、この制度を取り入れているのはごく少数ですから、弊社は楽天証券と業務委託契約を結ぶことを選びました。とはいえ、楽天証券の中でも、この制度を中心に運用している会社は多くはないようです。日本では、まだまだ珍しい制度と言えます。

この制度で、弊社がしっかり利益を出せているかというと、正直なところまだまだです。だからと言って、このシステムを止めるつもりはありません。なぜなら、私は本気でお客様に寄り添いたくて独立したからです。「本当にお客様のためになることを」という信念を貫くには、現状ではこの方法しかないと思っています。

利益を出し、永続的に企業活動を展開していくこと、これは法人を運営する経営者の使命であります。決してボランティアで、自己満足に陥ってはいけません。

では、なぜ私がこの制度にこだわるのか。それは証券会社の最大手・野村證券を辞めた理由でもあります。大きな葛藤と沢山の出会いが私を作っていきました。

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